わきが体質

近年、わきがの悩みを抱える日本人が増えています。これは大人・子供、男性・女性に関係なくです。但し、世界を見渡してみると、欧米人は脇のニオイが強烈ですが、わきがの悩みを抱える方はいないといわれています。ニオイがあって当たり前という考え方だからです。

そこで人種でわきが体質の割合を調べてみると、一般的に黒人はほぼ100%の割合で、わきが体質だと言われています。そして欧米人では、80%程度といわれています。

なおアジア圏をみてみると日本人は10%程度で、中国人は3%~5%が、わきが体質といわれています。欧米人に比べ、わきが体質が低いのは食生活が関係していると思われます。それが和食と肉類の食事の差といえそうです。

そもそも日本人は、体臭が無い人の方が圧倒的に多いといわれています。ただ近年の食の欧米化にあわせて、ニオイに敏感な性格が相まって、悩みを抱える方が多いのです。その点、欧米人は体臭があるのは当然なので、いちいち気にする人がいないわけです。

わきがの原因

ここでは、わきがの原因について考えてみたいと思います。まず人間の脇には、アポクリン汗腺、皮脂腺、エクリン汗腺と呼ばれる3つの分泌腺があります。そこで、この3つの分泌腺がわきがの関係をい探ってみたいと思います。

エクリン汗腺
脇のニオイの原因の1つは、スポーツや暑いときにかく汗にあります。この汗は、体温調整のためにエクリン汗腺から出るものです。その特徴は、粘り気が無くさらっとし、99%が水分で1%が塩分だそうです。

このエクリン汗腺は、体中に約230万個もあり、つねに汗を分泌しています。そして皮脂腺から出る皮脂と混ざり合い、皮膚をしっとりさせているのです。なお、この汗をかいた後、皮膚は弱酸性になり、皮膚の常在菌の繁殖を抑える役割があります。

アポクリン汗腺
アポクリン汗腺は、脇の下、耳の中、性器の周辺、乳首のまわりなどのように、ある特定の場所に集まっています。アポクリン汗腺から出る汗は、粘り気があり、さらに脂肪、色素、鉄分、蛍光物質、アンモニアなどからこの汗はできているといわれています。

この汗は無臭なのですが、皮膚の常在菌を取り込み、分解すること、わきが臭が発生するそうです。なお汗の色は乳白色ですが、シャツの脇の下の汗じみや黄バミの原因となります。この汗が、わきがの原因になるわけです。

皮脂腺
皮脂腺は汗腺ではなく、全身の皮膚に分布する腺組織のことになります。この皮脂腺は、油脂成分を分泌しますが、皮脂が多く分泌されると、この脂肪分が細菌のエサになります。これで細菌が増殖することで、ニオイが出るとも言われています。

わきが予防

日本人がワキガの悩みを抱えることと、食の欧米化が指摘されていますが、それに関係のあるワキガの原因を探ってみます。まず動物性脂肪を過剰摂取すると皮脂腺の働きが活発になり、汗腺が太く・大きくなると指摘されています。さらに皮脂腺から出る油脂成分が、アポクリン汗腺とエクリン汗腺から出る汗を発達させ、わきがや汗の臭いを強くするともいわれています。

このことから欧米人の体臭が日本人より強い原因の1つが、この動物性脂肪の摂取量が多いためといわれているのです。

さらにタンパク質の過剰摂取は、多汗の原因になるといわれ、タンパク質が肝臓内で分解されるとき、他の栄養素と比べて5倍程度の熱エネルギーを発生させるといわれています。

そして汗の原因となるのが、この熱と関係があるといわれているわけです。結果的に肉類の摂取を控えれば、臭いと汗の両方を予防することが出来るわけです。さらに食生活でも、わきがを軽減させることがでるといわれています。

ニオイを抑える食生活のポイント
・アルカリ性を中心とした食事。
・栄養バランスを考え、なるべく多くの種類の食品を摂取する。
・ナトリウム、カルシウム、カリウムなどの緑黄色野菜や、ミネラル分を多く含む海草類を摂取する。
・食事は規則正しく、腹八分目にし、胃に負担をかけないこと。
・刺激の強い香辛料の入った食品や、ニオイの強い食品などは避ける。
・塩分と糖分を控え、良質の植物性脂肪を選ぶようにする。

わきがのニオイを強くさせる食生活
・高タンパク、高脂肪の酸性食品、肉類や卵などを摂り過ること。
・好きなものばかり食べる偏食。
・有害な添加物を含んだ食品やインスタント食品など。
・不規則な食生活で、酒や煙草を好む。
・早食いや大食いで胃に負担をかける。
・香辛料やニオイの強い食品などが好き。しかも塩分や糖分の摂り過ぎ。

良い汗・悪い汗!わきがの原因となる汗

汗には、一般的に良い汗と悪い汗の2種類があります。特にわきがのニオイは、すべての汗が原因となるわけではないことを忘れないでください。

良い汗
運動したときなどに出る、エクリン汗腺から発汗される汗のことです。この汗にはニオイが無く、わきがの原因となる雑菌の繁殖を抑制し、汗を多くかいても問題はありません。

悪い汗
反対に悪い汗は、ベタベタしていてミネラルを含んでいます。そのため雑菌が繁殖しやすく、わきがの原因となります。

多汗症
なお多汗症の場合、精神的な発汗なため、エクリン汗腺から発汗される良い汗ですが、ミネラルを含む悪い汗が出ることもあり、その汗が嫌なニオイの原因となっています。

わきが予防に脱毛

わきが予防の1つとして脱毛という選択肢があります。特にわきがは、ワキ毛を脱毛することである程度ニオイを抑えることができるといわれています。

なお、わき毛の手入れをしないと、ワキ毛でアポクリン汗や皮脂が絡み合い、細菌の繁殖とニオイを加速させます。ニオイの発生元でもあるワキ毛が、ニオイを周囲に発散させるのです。

ただ間違ったワキ毛の脱毛方法では、わきがを悪化させるだけなので注意が必要です。特に自分でワキ毛を脱毛する場合、毛抜きで脱毛することだけはやめてください。

例えば、毛抜きで強引にワキ毛を引っ張ると、毛穴の皮脂腺やアポクリン汗腺に過剰な刺激を加えることになり、汗の分泌を活性化させる恐れがあるためです。そのため、肌に負担をかけにくいレディスシェイバーを使うようにしたいものです。

わきが治療

わきがを根本的に治療すなら手術が一番だと思います。但し、調べてみると色々気になることも多く、一概にわきが手術が好ましいかは、個人の判断にゆだねることになります。普通、わきが手術は、わきの下の皮膚を切り、縫うため、傷跡が残ってしまうこともあります。さらに手術後の経過状況は個人差もあり、さらに傷跡の種類も異なるそうです。

なお、わきが手術後の傷跡は、特殊な体質でなければ、白い痕となり、徐々に薄くなっていくそうです。一般的には、わきが手術の傷跡は比較的目立ちにくいと思われます。

ただケロイド体質の方は、数ヶ月に渡り痒みや痛みが続き、赤く腫れあがることもあるそうです。このケロイドの症状が重い場合、手術後の傷跡が広がってしまうこともあるそうです。

このため手術前のカウンセリングは、しっかりおこなう必要があります。傷跡が治りにくいこともあるので、手術後の傷跡のことや、手術方法などを、納得いくまで医師と話し合うことが大切になります。

わきが手術と保険適用

わきが手術の費用は、かなり高額になります。この理由の1つが保険が適用されないためです。但し、探してみると保険適用される病院も少ないですがあります。

わきが手術で保険適用されるケースは、メスで大きく皮膚を切開する手術のケースです。例えば、切除法や切開剪除法の場合です。これらの手術方法を採用しているクリニックなら保険適用しているケースも多いですが、全てではないようです。

そのため手術前には、カウンセリングを始め、しっかり確認することが大切です。

また、わきがの治療方法には2種類(自費治療と保険適応治療)あります。

なお、わきが治療の総額は、保険適応で3~5万円、保険適用外で25~30万程度かかります。この費用を考えると、保険適用でわきが手術をしたくなりますが、実際問題として保険適用外のわきが専門の病院の方が手術や治療の経験値が高い、しかも治療効果も高い傾向があります。

特に、わきが手術をする場合、単に治療費だけを重視するのではなく、様々なことを考えて治療をするようにしてください。

わきが治療(手術方法)

ボトックス治療
わきがの症状が比較的軽い場合のわきが治療は、リスクが少ない吸引法や超音波法などの手術方法が望ましいと言われています。しかし症状が重い場合、メスで切開する手術が望ましいと言われています。

しかし、どの手術法を選ぶにしても医師とのカウセリングや話し合いをしっかりおこない、自分が納得する方法を選ぶことが一番大切です。

なおボトックス治療は、ボツリヌス菌が作る毒素を注射器を使い注入する治療方法です。これで3ヶ月~6ヶ月程度、エクリン汗腺を活動停止させる効果があるそうです。このボトックス治療は、多汗症治療に効果があると言われています。

また、わきが臭の原因(汗線)は、エクリン汗腺ではなくアポクリン汗腺です。そのため、重度のわきがの方は、思ったほど効果は期待できないそうです。つまりボトックス注射は、汗は抑えますが、臭いの原因の汗腺(アポクリン汗腺)の活動はそのままなのです。

超音波法
脇の皮膚を数mm開き、超音波発生器を挿入して、皮脂腺やアポクリン腺、エクリン汗腺を破砕して取り除く治療法です。従来のわきが手術に比べ、超音波法では切開する範囲が小さく、また傷跡も残りにくいとされています。体への負担を最小限に抑えることができることが、超音波法の一番のメリットといえます。また術後の回復も早いことから、忙しい方にもオススメのわきが治療法といえます。

皮下組織吸引法
エステなどで使われているわきが手術法です。脇の下を0.5cm程度切開し、ストローのような吸引機を使い、アポクリン汗腺などを吸引していきます。しかし皮下組織吸引法は、目で確認しながらアポクリン汗腺を吸引するわけではないので、全てのアポクリン汗腺を取り除く事が難しいとも言われています。そのため、その効果も他の切開手術に比べ低いそうです。

超音波治療法
わきが手術の中でも最先端の技術として注目されています。その治療法は、わきの下を数mm切開し、超音波を発生する器具を差し込み、超音波によって汗腺を破壊し、吸引していきます。しかし、この手術法は最先端技術の為、機器も高いことから、治療費も高いと考えてください。また導入しているクリニックも少ないそうです。

PMR法
特殊な器具で汗腺組織の取り残しをチェックするので、わきが治療効果が高いと言われています。また現在おこなわれている、わきが治療の手術の中で、PMP法はもっとも傷跡が小さいと言われ、大学病院でも確実な効果を得られる手法として、注目を集めているそうです。