子宮内膜症
子宮内膜とは、子宮内側をおおっている粘膜のことです。そして、この子宮内膜の役割というのが、受精卵が着床する場所、つまり精子と卵子が受精して妊娠するのがこの子宮内膜になるのだそうです。
なお妊娠をしない場合、毎月1回子宮内膜が剥がれ、出血と一緒に体外に排出されます。つまり月経のことになります。
そして子宮内膜症とは、子宮内膜が本来あるべき場所以外の場所(例えば卵巣や肺など)にできてしまうことをいいます。
仮に子宮内膜症になった場合、一番多い自覚症状が月経痛といわれています。この痛みは、月経ごとに重くなるのが特徴で、ひどい場合は月経以外のときにも腹痛などを引き起こすこともあるそうです。さらにその痛みは、腹痛のほか排便や性交のときにもあるそうです。
なお子宮内膜症の症状の1つに不妊症になってしまうこともあるそうです。
また子宮内膜症になる原因は、未だはっきり解明されておらず、月経時に排出される子宮内膜が途中で腹膜にくっつくのが原因ではないかとも言われています。
もしくは、一度発症すると女性ホルモンが影響して増殖し悪化していくのではないかとも言われています。
子宮内膜症の症状
子宮内膜症とは、本来は子宮の内側にあるはずの子宮内膜の組織部分が、子宮以外の器官に入り、増殖してしまう病気です。
そして子宮内膜の組織部分が入る場所ですが、主に卵管や卵巣、腹腔内、さらに遠いところでは肺など、様々なところに入ってしまうそうです。
多くの場合、骨盤の中にある臓器部分にくっつくことが多いそうです。このように様々な器官に内膜組織がくっつく現象を子宮内膜症と呼ぶそうです。
本来、子宮の内膜組織は、女性の月経サイクル(通常は4週間サイクル程度)で内膜組織の増殖~出血~剥離を繰り返します。しかし子宮内膜症の場合、この内膜組織の増殖~出血~剥離が子宮以外の器官でおこなわれてしまうのです。
さらに子宮内膜症は、不妊症の原因とも言われていますが、これは子宮内膜症の人が全員不妊症になるわけではなく、そういう人もいるということだそうです。
ただし子宮内膜症にもかかわらず適切な治療をせず放っておけば、症状が悪化し不妊症になる可能性も大きくなることもあるそうです。そのため早期発見・早期治療を心がけることが大切になります。
子宮内膜症になりやすい人
特に子宮内膜症は、20代~40代の女性に多いといわれています。ここで気になるのは、この時期というのは女性の結婚や出産の時期に重なっているということです。
そして近年、子宮内膜症を発症する人が増え、今日では12万人以上の女性がこの悩みを抱えているのだそうです。そのため子宮内膜症という言葉を耳にする機会が増えたことから、検査の必要性を感じるようになった方が多くなったそうです。
そもそも子宮とは、月経開始の初潮からから休みなく働き、その子宮が休むことが出来るのが妊娠中なのだそうです。
そのため子宮内膜症の予防法として子宮を休ませることが有効だとされています。また現時点で妊娠や出産の予定が無い人には、その予防法として子宮を休ませるため、低用量ピルを勧める医者も多いそうです。なおピルに抵抗を感じている人には漢方薬などでも対処できるそうです。
また子宮内膜症という病気は、以前はあまり知られていませんでしたが。これは20歳前後で妊娠・出産をする女性が多かったせいかもしれません。
しかし今ではライフスタイルの変化から、結婚・出産の高齢化が進み、その結果として子宮内膜症も一般的な病気と認知されるようになったといえそうです。
そのため、これからは子宮内膜症という病気のことをよく知っておくことが大切なのではと思います。
子宮内膜症は働く女性に多いそうです
特に子宮内膜症という病気は、忙しく働く女性に多いそうです。キャリアウーマンの方は注意がした方がいいかもしれません。
この子宮内膜症は、昔は症例自体が少なく最近の病気と言えそうです。また、もともとは欧米で多い病気のようです。
それが近年になり、日本でも発症する女性が多くなってきています。あるデータでは、昔は10人に1人だったのが、最近では月経痛がある人の2人に1人が子宮内膜症を発症しているそうです。
またその年代も20代や30代などの比較的若い世代に多いのが特徴で、近年のライフスタイルに原因があるのではとも言われています。
まず食生活を考えてみると、例えばファーストフードや冷凍食品、インスタント食品などが食卓に並ぶようになったことが思い浮かびます。
これらの食品の特徴は、動物性脂肪分が多く、摂取すること食生活のバランスを崩すことさえあります。直接的ではないにせよ、子宮内膜症を発症させやすくしていると思うこともあります。
さらにこういった便利で手軽な食生活をするのは、仕事が忙しい方に多いようにも思えます。出来ることなら、どんなに仕事が忙しく面倒でも身体のためにバランスよい食生活が大切になってくると思います。
子宮内膜症の治療
予防や対策
子宮内膜症の予防や対策として日常生活において注意をしなければならないことがありますので下記にご紹介してみたいと思います。
まず子宮内膜症は、一度治しても再発率が高い病気ということを知っておくことが大切です。そのため治療後も2~3ヶ月ごとに定期受診をして常にチェックする必要があります。
仮に再発した場合でも、定期的に検診をしておけば早期発見のきっかけにもなりますので是非おこなうようにしましょう。
また子宮内膜症の治療は、1~2回で終了するわけではなく、長期間にわたることが多いそうです。そのため途中で諦めたり、『もう治らないかも?』などのようなマイナス思考ならないように前向きに続けることが大切になります。
特に精神的にマイナス思考になると、身体にも悪影響を与え治るのが遅くなることも考えられます。ぜひ前向きに生活することを心がけたいものです。
さらに子宮内膜症の予防策は、確実な方法が分かっていないのが現実です。ただ気持ちを前向きにし、適度な運動をすることが予防するために効果があるといわれています。
まず女性として健康的に生活していくうえでも、悩まずに早めに受診をすることが大切だということを忘れないでください。
治療方法
基本的に子宮内膜症と診断は、専門機関での検査が必要になります。その診断結果をもとに治療法を決め治療をはじめることになります。
はじめに子宮内膜症の検査方法には、超音波検査、血液検査、CT検査などがあります。そして治療方法には、ホルモン療法や手術により患部である病巣を取り除いていきます。
なお子宮内膜症は、病巣を取り除いただけでは完治せず、再発する可能性があるため生活面では十分な注意が必要になってきます。
なお、一般的な治療方法は薬物療法になります。そもそも子宮内膜症は、放っておくと悪化することがおおいにあるため、進行させないために妊娠をして子宮を休ませることが必要なのだそうです。
ただ本当に妊娠するわけではなく、薬物によって擬似妊娠状況を作り上げて子宮を休ませるのだそうです。その間に炎症を鎮めたり、卵巣などに溜まった血液が体内に吸収されるのを待つのだそうです。これが薬物療法による治療方法なのだそうです。
そして子宮内膜症の治療には、手術による治療方法もあります。特に手術のメリットは、患部を見ながら直接手術ができるという点です。しかし入院の必要があったり、さらに手術痕ができてしまったりというデメリットもあるそうです。
なお手術には、開腹手術のほかに腹腔鏡を使う手術方法もあります。これは開腹とは違い入院期間も短く、傷跡もそれほど目立たないのだそうです。
腹腔鏡開腹手術
手術というと大げさに考えがちですが腹腔鏡開腹手術は、おへその近くに小さい穴を開け、そこから中を見るための器具を挿入し、子宮内膜症の状態を見ます。仮に子宮以外にできた子宮内膜が小さければレーザーで焼ききることもするそうです。
薬物治療
子宮内膜症が進行しそうと診断された場合、低用量ピルを使い治療するそうです。これはピルを使用することで一時的に排卵を止め、それにより子宮内膜症の進行を防ぐことが出来るそうです。なお半年位は経過を見るそうです。
低用量ピル
薬物治療と同様ですが、低用量ピルを使用することで子宮内膜症を治療する方法になります。
そもそもピルを使用すると女性ホルモンの分泌が抑えられるため、一時的にでも閉経状態になります。そして閉経状態になることで、子宮で排卵が起こらず、さらに子宮内膜も発育できなくなるため治療や様子をみたりすることがでるのだそうです。
しかし、この方法は最大でも半年位が目安といわれています。その理由は、骨粗しょう症という病気になる可能性があるからだそうです。
早期発見
子宮内膜症は、自覚症状が出てくるまでに時間がかかる病気といえます。さらにその兆候も見逃すことも考えられます。
例えば、その兆候として人によっては生理時に出血量が多くなったり、500円玉くらいの大きさのレバー状の「おりもの」みたいなものが出てきたり、人によって様々だそうです。
しかし何かしらの兆候はあると思いますので日頃からチェックすることが大切です。そこで下記に子宮内膜症のチェック事項をまとめてみました。
- 生理のとき昔より経血の量が多くなった気がする
- 500円玉くらいのレバー状のようなものが出てくる
- 以前より生理痛がひどくなった気がする
- 生理痛で飲む鎮痛剤が効かなくなった
- 性交時に下腹部痛がある
- 最近トイレが近くなった気がする
- 経血の量が多いと、貧血状態になることがある
- 下腹部がいつも張っている感じがする
- トイレに行くと痛みがある
このほかにも色々あるのですが、上記のことで半分以上該当するなら、子宮内膜症や子宮筋腫などの可能性も否定できないので、ぜひ早めに婦人科で検診するようにしましょう。
なお子宮内膜症のほかにも子宮筋腫や子宮頸がんなどのように女性特有の病気は多いものです。そのため、いつもと違うと感じたなら早めに婦人科で検診するようにしてください。