花粉症
一般的に花粉症の原因となりえる植物は、60種類以上もあるそうです。しかしこの数字は、あくまでも報告されている植物のみなので、実際にはさらに多いそうです。
そして、花粉症といえば春先のスギの花粉のことを言うのが一般的ですが、ヒノキ科・ブタクサ・マツ・イネ科・ヨモギなど他の植物の花粉によるアレルギーを持つ人も多くいるそうです。さらにスギ花粉症患者の7割~8割程度は、ヒノキ花粉でも反応することがあるそうです。
なお花粉症は地域差もあり、特にスギの少ない北海道ではスギ花粉症は少なく、逆にイネ科やシラカバ(シラカンバ)などによる花粉症が多いそうです。他の地域も見てみると、中国地方(六甲山周辺)では、オオバヤシャブシによる花粉症が地域の社会問題になったり、北陸の稲作地域ではハンノキ花粉症が多いと言われています。
次に時期的なことについてみてみます。まず、2月~4月はスギが中心で、症状が続く場合はヒノキ(ヒノキ科)が原因と考えてもいいそうです。
なお初夏から夏(秋)は、各種イネ科植物(カモガヤ、オオアワガエリ、ホソムギなど)、秋はブタクサやオオブタクサ(クワモドキ)、ヨモギなどが多いそうです。
また地域や年によって飛散時期や量が違うそうです。なおスギは、夏の間に多くの蕾つけた年は、晩秋にも花粉が飛散することがあるそうです。さらに早春期、スギに先駆け花粉を飛ばすのがハンノキなどで、早期に症状が出るときは疑ってみる必要もあるそうです。そして北海道のシラカバは、5月に最盛期となるそうです。
花粉症対策
花粉症増加の原因
特に近年、花粉症になる人が増えている感じがします。そこで、はじめに花粉症が増える要因を考えてみたいと思います。
花粉の大量増加
特に、昭和30年代は杉が多く植林された時期だそうです。そして、その当時に植林された杉も、今では樹齢30年を越え、花粉も多く付けるようになったと言われています。また本来は、使われるはずの杉が現在ではその価値が下がり、売れなくなったため、そのまま残しているのだそうです。その結果、この残っている杉の木から花粉が大量に飛び散るようになっているそうです。
住宅の変化
現在の住宅は昔の家と違い、機密性が高く、アレルギー体質の原因となるダニ・ハウスダストなどが増えたことも一因と考えられているそうです。
道路の変化
昔の道路は土だったために、たとえ花粉が落ちても土の中に入ってしまっていました。しかし現在は、舗装道路が多く、落ちた花粉も消えることなく道路上に残るこいとも原因ではないかと考えられているそうです。
なお、ここでは風邪と花粉症の症状を見分けるポイントについても紹介します。
主にこの2つの症状の違いは、治る速度の違いから判断することができます。一般的に風邪は、1週間程度で治ることが多いですが、花粉症の場合は花粉が飛び散っている間、ずっと症状が出ていることが特徴になります。
そして、鼻水がサラッとしていたら花粉症、ねとっとしていたら風邪という風に、判断することも出来そうです。
乳酸菌
乳酸菌といえば話題の花粉症対策と言えます。
特に乳酸菌は、日常生活の中で有益な微生物の1つで、実に様々な種類があるのだそうです。そして乳酸菌には、それぞれ特性があり、それを活かしてヨーグルトやチーズなどの乳製品、さらに味噌やキムチなどの発酵食品として利用されています。
今まで乳酸菌といえば、腸内環境を整える、便秘対策としての効果があるとされていましたが、近年の研究成果によると、花粉症の症状を軽減する効果や、新しい種類が発見されたりしているのだそうです。
例えば、キリンビールが2002年に発見した、高いアレルギー改善作用が期待される「KW乳酸菌」。さらにカルピス社が2006年に人工曝露実験により「L-92乳酸菌」が鼻や目の痒みといった花粉症の症状に効果があることを実証したりしています。
なお、粉症に有効な乳酸菌は、次の2つのリンパ球のバランスを保ち、アレルギー症状が起こりにくい環境をつくる効果があるそうです。
リンパ球「Th1」⇒細菌やウィルスを攻撃する、リンパ球「Th2」⇒アレルギーの原因
しかし、全ての乳酸菌にこの機能は無いため、ヨーグルトを食べて予防をし場合は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の種類を確認する必要があります。なお乳酸菌は、即効性があるわけではないので、花粉の飛散時期の1ヶ月前くらいから摂取することが望ましいと言われています。
食事
花粉症の人が積極的にとりたい食品は、秋冬が旬のもの例えば根菜類・薬味などの温性食品です。
- 野菜:ネギ、ピーマン、タマネギ、ニンジン、レンコン、ショウガ、ニンニク、ジャガイモなど
- 肉:鶏肉、羊肉など
- 魚:アジ、フグ、ウナギ、エビ、サバなど
これらの食品は、身体を温める性質があり、「冷え」が大敵である花粉症にも効果があると言えそうです。
また青魚も多く摂りたい食品の1つで、青魚に含まれるDHAは、炎症を引き起こす悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果があります。さらに血行を良くし、アレルギー反応を抑制する働きをもつEPAも含まれ、花粉症の人には最適といえます。これらは体内で作ることが出来ないため、日々の食事から摂るようにしたいです。
青魚以外なら、鮭も花粉症に効果的な魚です。鮭には、DHA・EPAに加え、中枢神経の働きを正常にするビタミンB6も豊富に含んでいます。
また完全栄養食品と言われるカキも花粉症には良いとされ、カキに含まれるグリコーゲンは、体力回復や自然治癒力を高める効果があります。そして亜鉛は、鼻や目の粘膜強化の効果があります。
その他の花粉症に効果のある食品は、玄米、ヨーグルト、きな粉、ピーナッツ、納豆、トマト、シソなど数多くあります。
花粉症は、アレルギー症状が身体に出ていることになります。そのため、はじめにアレルギー症状が出ないような抵抗力ある身体を作る必要があるわけです。
そこで、この抵抗力ある身体を作るために食生活を見直すことが大切になります。
食事バランスを考え、また規則正しい時間に食事をすることが特に大切です。また食事の理想は、1日30品目以上摂取することで、無理な場合でもなるべく多くの品目を摂取するように心がけたいものです。そして、消化を良くするためにも、毎日規則正しく運動し、決まった時間に食事をすることが理想的です。
また日本人には、和食が良く、食品添加物が多いインスタント食品などは避けるようにするべきです。さらに、甘いもの、辛いもの、冷たいもの、アルコールなども控える方が良いと思います。
なお、肉・卵・乳製品などを摂り過ぎると花粉症になる確率が高くなると言われています。花粉症に効果がある食事なら、身体が温まるような食事が良いとされ、穀類・豆類・芋類など、また調味料は自然のもの、砂糖などは蜂蜜など、昔から日本人が食べてきたような食べ物がいいそうです。
食生活
花粉症の原因の1つにあげられるのは食生活です。戦後の日本では、従来の魚と野菜中心の食生活に代わり、肉や魚を中心とした高たんぱく、高脂質の食事が急激に広がっていきました。この結果、栄養の摂り過ぎや、食品添加物の増加、野菜不足など、アレルギー症状を引き起こす原因を抱えるようになっているのです。
花粉症対策と油
油の問題もその1つんあります。もともと日本人は、油をあまり摂らない人種だったのです。それが食生活が欧米化したことで、料理で使われる油が大幅に増えたのです。
そもそも油は、私たちが生きるために欠かせない栄養素ですが、摂り過ぎは血液をドロドロにしたり、炎症を強めたり身体に悪影響を及ぼしたりします。
そのため花粉症の人が油を使う場合、オリーブオイルを使い、揚げ物、ドレッシング、マヨネーズ類を取り過ぎないように注意する必要があります。特に必要な油は、通常の食事で不足することはありません。
花粉症対策と他の食事
また砂糖、チョコレートなど口にする機会が増えたことも問題です。特に砂糖は免疫力を低下させ、花粉症や多くの病気の原因になっているほどです。
もし甘いものが食べたい場合、果物・ドライフルーツ・砂糖の代わりに、ハチミツ・黒砂糖を使うようにして砂糖を控えことが大切です。
かつての日本は、ご飯と魚、野菜、味噌や醤油などの発酵食品が毎日の食事だったのです。この伝統的な組み合わせこそ栄養バランスに優れ、日本人の体質に合った食事なことを思い出すべきなのです。花粉症には、昔ながらの日本の食生活を見直すことが最も有効といえます。
花粉症予防
アロマセラピー
花粉症に効果があるものの1つにアロマセラピーがあります。日本では、あまり知られていないそうですが、海外ではメディカルアロマと言うような療法があるくらいだそうです。
特に、「ネトル」というハーブがアレルギー性の症状緩和効果があるとされ、昔から愛用されているそうです。またアロマのエッセンシャルオイルで花粉症に効果があるものとしたらティートリーオイルが一番有名かもしれません。これは花粉症や風邪の時、のどの消毒作用や殺菌効果があるそうです。
また、最近では花粉症対策に甜茶を飲む人が増えています。シソの中にもアレルギーを抑える成分が含まれているそうで、シソのサプリメントなどが隠れて人気なのだそうです。
ユーカリ
抗菌性が強く、鼻などの粘膜の炎症を抑える効果があるそうです。ユーカリには、1.8シネオールという炎症を抑える成分が多く、感染症治療に使われていた話もあるそうです。そして現在では、のど飴や軟膏などの医薬品にも含まれているのだそうです。
ティートリー
強い殺菌効果と免疫力を刺激してくれる作用が期待でき、花粉症対策として利用されているのだそうです。なお香りは、すっきりしているのですが、中には苦手な人もいるため、一度試してみてみるといいです。
シソ
シソには、αリノレン酸というアレルギー症状の抑制効果がある成分が含まれているそうです。シソは、主に生で食べるのがいいとされていますが、大変な場合は市販のシソエキスを抽出したジュースなどもいいそうです。
トマト
最近の花粉症対策の商品に「トマト」を使ったものがあるのと知っていますか?
これは、主にサプリメントやドリンク剤になります。実はこの成分の中に、トマトケチャップやトマトジュースなどを作るのに多く使われる品種の皮に多い「ナリンゲニンカルコン(ポリフェノールの一種)」が含まれています。
しかし、この成分は生のトマトにはほとんど含まれていないそうです。そのため毎日トマトを食べれば花粉症対策になるかというと、効果がほとんど無いことは忘れないで下さい。
お茶
特に甜茶は、花粉症の症状を緩和する効果があるとされていますが、全ての種類の甜茶が効果を発揮するわけでは無いそうです。
甜茶は、アカネ科、ユキノシタ科、ブナ科、バラ科の4種類に分けられ、この中でタンニン(ポリフェノール)という成分を含むバラ科の甜茶が、花粉症には良いそうです。そして、さらに「「甜葉懸鈎子(かんようけんこうし)」というバラ科のキイチゴ属の物が効果的なのだそうです。
花粉症対策に甜茶を使う場合は、ちゃんと成分を確かるようにしてください。また、甜茶のほかにも花粉症対策に効果があるお茶もあるので、合わせて紹介します。
ウーロン茶
特に「メチル化カテキン」という成分を含む物が効果的と言われています。この成分は、強いアレルギーの緩和作用があり、「凍頂烏龍茶」などが特に有名です。
べにふうき
カテキンの一種であるメチルカテキン(通称)という抗アレルギー成分が入っているそうです。特に、アレルギー症状には有効とされ、渋味が強いと特徴があります。今ではペットボトルで市販されているそうです。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンは、ヒスタミンの量を調整する作用があるそうでうです。このヒスタミンは、アレルギー症状の原因とされています。なお緑茶の効果を出すには、1日10杯以上飲む必要があるそうですが、カフェインの取り過ぎも問題になることがあり、ほどほどが良いと思います。