ホリスティック医学
「ホリスティック」とは、ギリシャ語の「holos」を語源としていて、日本では、全体・関連・つながり・バランスといった意味を包括する言葉として解釈されているそうです。
ただホリスティック医学は人間のあらゆることに関わる医学なのですが、一般的には理解しにくい医学といえそうです。
なお日本ホリスティック医学協会では、ホリスティック医療の定義を次のようにしています。
- 全体的な健康観に立脚する治療
- 自然治癒力を癒しの原点におく治療
- 患者が自ら癒す治療
- 様々な治療法を選択・統合し、最も適切な方法行う治療
- 病の深い意味に気づき、自己実現を目指すための治療
現在の医療の現場は、西洋医療を中心とし、病気や患部を診て投薬や処置による治療をおこなっています。
しかし近年の病気は、食生活の乱れやストレスに起因するものも多く、投薬や処置による治療は、根本的な解決にならないことが指摘されています。
そこでホリスティック医学では、体・心・気・霊気、そして社会や自然の環境まで含めた総合的な視点で健康を考え、人間の持つ自然治癒力を高めることを治療の目的としています。
なおホリスティック医学の治療現場では、西洋医療や代替医療なども取り入れ、最も効果的な治療方法が選択されます。そして、医師の指導やサポートにより患者自身が治療を実践していくことが重視されています。
スピリチュアルはその中の1つで、他の代表的なものには、スピリチュアル・ケアやスピリチュアル・ヒーリングなどがあります。
スピリチュアルの歴史
近年のホリスティック医学の普及により、日本でも注目されるようになったスピリチュアルですが、実はとても長い歴史があるそうです。
そもそもスピリチュアルな存在が初めて出現したのは1848年(アメリカで起きたフォックス事件)といわれています。
この事件は、フォックス夫妻と2人の娘が、霊と交信することができるようになったことがはじまりで、このことが霊や霊能者の存在と、心霊科学などの研究が進められるきっかけになったそうです。近代におけるスピリチュアルの原点なのだそうです。
なお1930年以降は、この手の心霊現象が減少し、また科学が急速に発達したため、スピリチュアルへの関心も薄れていったそうです。
その一方で、スピリチュアル・ヒーリングといわれる、ヒーラーと霊医によって病気の治療がおこなわれるようになったそうです。
これは病気の治療を通じ「霊的真理」を証明し、患者の霊的成長を促すもので、近年ではWHOの「健康の定義」の改正案にスピリチュアルが含まれるようになるほどになったそうです。
ホリスティック医学のスピリチュアル
日本語にすると、スピリチュアルとは「精神的な」「霊的な」「神聖な」などという意味になるそうです。
特に最近では、テレビや雑誌などの各種メディアで、心霊や占い、さらに人生相談など、広い意味で使われています。
また近年、WHO(世界保健機構)で健康の定義に「スピリチュアル」を取り入れるかについて議論になったほどで、スピリチュアルな考え方は国際的にも認められつつあるといえます。
医学分野の1つとしてのホリスティック医学は、霊的な面を含め、あらゆる視点で健康を考える医療として重視されているのです。
ホリスティック医学による治療
ホリスティック医学の中でも関心が高いのがスピリチュアルです。このスピリチュアルな医学は、日本では馴染みの薄いですが、ヒーリング治療や終末期医療においては、その効果が認められつつあるそうです。
またスピリチュアルな医学を受けるには、スピリチュアルに理解のある医師を見つけることが大切になります。
そして、西洋医学とスピリチュアルを上手く併用した治療が、最も効果を高めることができると考えられます。
ただ現在、西洋医学に限界を感じている医師が多いにもかかわらず、その医師の多くは残念ながらスピリチュアルに否定的で、理解を示す医師が少ないので。
なお欧米では、ホリスティック医学は代替医療に分類され、医療現場で普及しています。さらに有名大学でのカリキュラムになっているほどで、医師の育成にも力を入れています。
さらにスピリチュアルな分野の研究も盛んで、医学として認められつつあるのです。中には、スピリチュアル・ヒーリングが健康保険に適用される国もあるそうです。
しかし日本では、ホリスティック医学の重要性が認められはじめましたが、欧米に大きく遅れをとっています。
西洋医学の抱える問題点
そもそもホリスティック医学が近年注目されている理由の1つに、西洋医学の抱える問題点や不信感といった限界があるといえます。
日本では明治以降、西洋医学に基づいた治療の結果、世界でも有数の長寿国になりました。
特に西洋医学における病気とは、肉体的に異常があることになります。そして肉体に異常があれば、投薬や手術による治療がおこなわれます。なお、たとえ患者が体の不調を訴えていて、検査値が異常でなければ治療されないわけです。
そして現在、社会問題にもなっている生活習慣病の治療では、西洋医療に限界を感じる医師や患者が非常に多くなっているのです。たとえ投薬で症状を治しても、病気を引き起こした要因を治したことにはならず、結局は病気を根本的に治癒したことにはならないといという指摘もあります。
そこでホリスティック医学が注目されているのです。これは、人間が本来持っている自然治癒力を高め、増強することで治療がおこなわれます。
中でもスピリチュアルな医学は、人間の霊性に着目した、霊的視点による治療になります。西洋医学にはない、癒しを求める人がかなり多いそうです。