便秘と腹筋

一般的に、便秘と腹筋には深い関係があると言われています。特に排便には、腹筋を必要とし、腹筋が無ければ内臓を支えられず胃下垂になってしまいます。

なお胃腸が下がると、腸も十分な動きができず、便秘の原因となってしまいます。そのため日頃から毎日続けられる体操を取り入れ、腹筋を付けることが便秘解消の1つになります。

なお腹筋が無く、胃腸が下がっている人が便秘になりやすいのは、体の下の狭い部分に腸が押し込まれ、腸が動きにくくなっているからだそうです。

そのため、このタイプの人は、腹筋を付ける運動と、腸を適切な位置に戻す体操も取り入れるとより効果的です。

単純な方法として、逆立ちや自転車こぎ運動、さらに上体をひねる運動や、ラッコ体操なんかも下垂した胃腸の位置を戻すために効果があるそうです。

便秘に効く手足のツボ

東洋医学では、人間の体には360以上のツボがあると言われ、鍼灸治療院などは、このツボを刺激することで様々な病気や症状を改善しています。

人間の体には、経絡と呼ばれる気の通り道があり、その流れを調節する点である経穴(ツボ)があります。もちろん便秘解消の効果があるツボも数箇所あるそうです。

ここでは、足と手にあるツボを紹介します。なお、ツボは左右対称にあるので、両方とも指圧するようにしてください。

足にあるツボを刺激することは、胃腸の調子を整える効果があり、位置の目安を付けて周辺を押し、痛みを感じるところがツボになるそうです。

足三里
膝のお皿の骨から指の幅4本分下で、すねの外側にあるふくらみのへりです。中指に力を入れて押し込むようにし、もむようにぐりぐりと押します。

三陰交
内くるぶしの骨から指の幅4本分上で、すねの後ろ側のへりです。親指を立て、左右にもみこむ感じで押します。

次に手のツボですが、親指と人差し指の付け根部分には、大腸につながる経絡が通っているので、暇なときにこの部分を指圧すると良いそうです。

合谷
親指と人差し指の付け根の、骨と骨が交わるところの内側です。反対の手で、親指と人差し指で挟んでもみます。

神門
手首の小指側のしわが寄っている部分で、骨とすじのくぼみです。親指を立て、ぐりぐり押します。

支溝
手の甲側で、手首から肘までを4等分して手首から1/4のあたりです。小指と薬指の延長線が交わる点を、反対の手の親指でギュッと押し込みます。

便秘に効くお腹と背中のツボ

お腹のツボですが、便秘でお腹が張って苦しい場合、負担にならない程度に、息を吐きながらゆっくり指圧します。

天枢
おへそから指の幅3本分外側のあたりです。左右同時に、指3本を揃えて少しお腹がへこむ程度に押します。

大巨
天枢から指の幅3本分下にいったところです。親指をあて、左右同時に押します。

なお、おへそもツボの1つで、温めると腸の動きがよくなるそうです。低温やけどに気を付けながらカイロで温めても良いと思います。

次に背中のツボですが、背中には便秘点というツボがあります。特に背中は押しにくいので、指圧の回数を多くしたり、仰向けに寝て押すと良いと思います。

便秘点
肋骨の一番下から指の幅2本分下で、背骨から指の幅4本分外側のあたりです。親指で押しながら、腰を左右にひねります。

大腸愈
腰骨の高さで、背骨から指の幅2本分外側のあたりです。膝を曲げて仰向けになり、両手でこぶしを作り、ツボに当てます。膝を揃えたまま左右に倒し、こぶしに体重をかける感じにするといいです。

特にツボの位置は、指の幅で示されます。しかし、体格も関係するため、最初はなかなかツボを見つけられないかもしれません。慣れない時は、見当をつけて軽く押しながら確認していくと良いです。特にツボに当たれば、何となく痛みを感じ周囲に響く感じがあります。

便秘解消マッサージ

便秘の人は、腸の蠕動運動が弱くなっているので、便の移動に合わせてマッサージをしたり、押したりすると効果があるそうです。

便秘解消マッサージは、外側から腸に刺激を与えるので、トイレに座った時にすると排便しやすくなると思います。

便秘解消マッサージ
この便秘解消マッサージは、大腸の蠕動運動で便が移動する方向に合わせておこないます。やり方は、おへそのまわりを時計回りに押し撫でていきます。

一般的に、お腹が痛い場合は「の」の字を描きながらマッサージするとよいと言われています。これは大腸の蠕動運動の方向に沿っているからだそうです。

そのためマッサージをする場合、便の流れを意識し、おへその下→右下腹部→おへその上→左下腹部と時計回りに10回程度、軽く押し撫でるようにしてください。

S状結腸マッサージ

最後は、S状結腸の上から両手を揃えて軽く押すと効果があるそうです。このS状結腸は、左下腹部の腰骨の内側のあたりで、便秘になると便が溜まりやすい場所だそうです。仰向けに寝た状態なら、便秘気味の時は張っているのが分かると思います。

特に便秘の場合、この部分を刺激するのが効果的といわれ、おへその左下に両手を重ねて軽く数回押します。そして指先を足の付け根の部分まで、斜め下に移動させます。

このS状結腸マッサージは、毎日就寝前など規則的に続けると腸のリズムができてくると言われています。なおマッサージをする場合は、両手を温めてからするようにしましょう。